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ガンダム企画?

 今回はオリジナルガンダム企画を立ち上げようと思います。
 先ず、最初に言っておきますとモビルスーツは出ません!
 要するに当時放映されていたプロパガンダ作品に登場した架空兵器と言う位置付けになります。
 連邦とジオンの戦争である事に変わりはありませんが実際の所は我々の頃の戦争とそう大差ない物となるでしょう。
 地上では戦車と歩兵、空では各種航空機、海では軍艦が戦い。宇宙でもアニメ劇中に登場した物とは遠く掛け離れた宇宙艦艇や機動ポッド、長距離ミサイル、高出力レーザー、質量弾によって戦われます。
 出てくるとすれば現在のランドウォリアーと宇宙服の中間の様なアーマースーツ位でしょう(特別な名称は用意しません、装甲服と呼ばれる程度となります)。
 但し、パワードスーツではありませんので悪しからず。
 装着者をスーパーマンにする様な物ではなく、携帯する荷物の重量を感じないようにする程度のパワーアシストフレームに装甲を施した個人用装備であります。
 それにミノフスキー粒子も存在しますが本編劇中の物ほど万能のチート粒子ではありません。
 対策を施していない電子装備に対してのみ有効と言う程度の代物です。
 即ち、自分がやりたいのはアンチガンダム(アンチロボットアニメ)+戦争物でございます。
 ロボットマフィア(人型機動兵器至上主義者)の方々には精神的衛生上の為お勧めしかねますので悪しからず。
 女性キャラも殆ど登場しません(出てきても娼婦位ですし重要なポジションではありません)。
 “大人の男達”によって繰り広げられる狂気に満ちた戦争物が好きな方位にしかお勧め出来ない作品となるでしょう。
 無論腐女子にもお勧めはしません、自分は所謂“腐向け”と言われる作品は反吐が出る程大っ嫌いだからだ!
 それと“ラブ&ピース”なんて期待してはいけません。
 連邦もジオンもお互いに“良い敵は死んだ敵だけだ”と考えていますので。

 こんな作品でも宜しければ気長にお待ちくだされ。
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テーマ:雑記 - ジャンル:小説・文学

宇宙戦艦ヤマト2001ALTERNATIVE 設定その2

 今回は劇中に登場するオリジナル(?)戦術機です。




 01式戦術歩行戦闘機“不知火弐型”

 “94式戦術機不知火”を基に23世紀の技術でブラッシュアップした機体である。
 国連日米共同開発計画“プロミネンス計画(日本名XFJ計画)”の産物でもあり21世紀の先端技術が各所に惜しみなくつぎ込まれている事からもこの機体に込められた物の重さが理解出来よう。
 その概念図を見た23世紀側の技術者達も「下手にあれこれ弄るよりも素直な形で我々の技術に置き換える方向」というコンセプトの元、改修プランを構築していった。
 先ず基本骨格及び装甲を“コスモナイトコンポジット”製に置き換え主機は99式主力戦車にも搭載されている小型熱核融合機関、跳躍ユニットのエンジンも“サターンⅩ型改”機載型熱核融合エンジンとされた。
 その他にもアビオニクス等総て“コスモタイガー64型”と粗同規格の物を使用し開発コスト低減に努めている。
 23世紀で言う所の所謂“枯れた”技術の塊であり目新しい物は一切用いられていない(それでも21世紀側からしてみればオーバーテクノロジーの塊ではあるが)。
 武装も例外ではなく突撃砲は“40mmパルスレーザー&レールガン(波動弾使用可)”となり近接格闘用装備も総てコスモナイト製に置き換えられた。
 尚、機体外観はXFJ計画のコンセプトスケッチと殆ど変化はない。
 但し、この機体の生産数はたった36機(単座型32機、複座型4機)+損耗予備に限られた(国連軍A-01への配備分のみの生産と言う“お約束”の為)。
 この機体を基に21世紀の技術のみで開発されるのが後に登場する“04式戦術歩行戦闘機 不知火参型”である。

 
 頭頂高:18.27m
 乾燥重量:47.3t
 全備重量:68.21t
 主機:IHI、GE サターンⅩ改熱核融合エンジン4基&KOMATU98式車載型熱核融合機関1基
 主機推力:2,066kn(注、KN:キロニュートン)×4

 <参照:Wiki N:ニュートン>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%B3_(%E5%8D%98%E4%BD%8D)
 
 03式可動兵装担架システム

 武装
 01式突撃砲(40mmパルスレーザー&120mmレールガン)
 03式近接戦闘長刀
 01式近接戦闘短刀
 05式多目的自律誘導弾システム

テーマ:自作小説(二次創作) - ジャンル:小説・文学

宇宙戦艦ヤマト2001ALTERNATIVE 設定集その1

 今回は自分の二次創作小説に出てくるメカの設定資料集の第一弾をお送り致します。




 SBB-101EX 第二代宇宙戦艦ヤマト(ヤマトⅡ改)

ヤマトⅡが第二次オーバーホールに入った際“真田志郎”技術中将及び香月夕呼国連軍技術大佐相当官の手によって徹底改装を施された姿である。
 その目玉となったのが“モノポールエンジン”の装備だ。
 西暦2222年当時基礎理論は既に完成されていたが肝心の素材となる物質が未だ発見されていなかったのである。
 そんな時国連軍横浜基地(横浜ハイヴ跡)に於いて入手した“G元素”を分析の結果求めていた物質“磁気単極子(モノポール)”が大量に含有されていることを発見、直ちにIHI及びGE社に対し合同で試作型モノポールエンジン開発を依頼。真田技術中将も自ら技術指導を買って出た為開発は急ピッチで進み、2223年ヤマトⅡ第二次オーバーホール開始までに2基の実用型モノポールエンジンが間に合った。
 在来の統制型波動エンジンは改修の上補助動力として引き続き装備され防衛軍所属艦艇の中でもトップの出力、高速性を持つ事となった。無論その代償として他のヤマトⅡ型戦略指揮戦艦との互換性を失うことになる。
  正に初代宇宙戦艦ヤマトと同じく次世代技術のテストベッドとしての役割を与えられたのだ。
 その他にも“六連波動タキオン粒子炉”を搭載し拡大波動砲の連射をも可能とし更にモノポールエンジンとの併用によって“ツインノヴァ波動砲”の運用すら可能となった。
 後、国連軍“A-01”所属の戦術機“不知火弐型”及び最新型重攻撃機“SHA-17D サラマンダー”運用能力すら付与され“飛龍級航宙母艦”に匹敵する艦載機数を搭載出来る。
 無論その代償として艦自体のサイズもかなり大型化し全長800メートルオーバー、基準重量25万トンオーバーと言う化け物と化した。
 所謂“でかい的”と化するのは予想出来た為装甲の方も試作段階にあった“南部三菱Ⅹ型複合装甲”を採用し容易に射貫を許さないようになった。
 その他にも重力偏向磁場フィールドの出力もより強化されているのは言うまでもない。
 当然国連軍A-01関係者(全員女性)も乗り込む為居住施設もあらゆる面で増強が図られている。
  当初この艦は第7機動艦隊旗艦として配備運用される筈であったが古代進中将自身の推挙によって大佐に昇進したばかりの“白銀武”が艦長に任命された。
 余談ではあるが白銀大佐は既に“第5空母航空団”司令の内示を受けていた為第2代ヤマト艦長と兼任する事となったばかりか本艦を旗艦とした“第11任務部隊(TF11)”司令をも務める事になる。
 要するに“厄介事”を総て押しつけられたのだ(合掌)。
 尚、裏では「真田技術中将が余りにも“やり過ぎた”為古代中将が逃げた」と言う説もまことしやかに囁かれてはいるが真相は未だ闇の中である。
 

 全長:835m
 全幅:380m
 全高:315m
 基準重量:257,500t
 主機:モノポールエンジン×2基
 ジェネレーター:六連波動タキオン粒子炉
 補助機:統制型波動エンジン×4基
 最大速度:58宇宙ノット(通常空間航行時)
 乗員:2400名(第五空母航空団、第七装甲歩兵大隊、国連軍A-01関係者含む)
 
 <兵装>
 拡大波動砲×2門(プラズマ波動砲及びツインノヴァ波動砲に切り替え可)
 55口径20インチプラズマ衝撃砲3連装砲塔×10基
 40mm4連装パルスレーザーCIWS×32基
 Mk-77VLS×216セル
 艦首魚雷発射管×12門
 30mm多用途レールガン×30門
 AHRMビームシステム

 <艦載機>
 SFA‐29E 烈風×32機(VFS-161、VFS-154)
 SFA‐29F 烈風×16機(VFAS-102)
 SHA-17D サラマンダー×16機(VAS-115)
 SE‐12C イーグルアイ×4機(VAWS-131)
 SS‐33D コスモハウンド×8機(VSS‐21)
 SHC-28E トランザール×8機(VRCS-30)
 01式戦術歩行戦闘機 不知火弐型×36機(VFA-01)
 09式SLC グリフォンMk‐Ⅲ×4機
 10式重装甲服×300着




 SDD-115 秋月 

 
 全長:150.5m
 質量:5,000t(基準)
    6,875t(満載)

 主機:IHI社製統制型波動エンジン×2基

 兵装:艦首ADBS(電子機器破壊ビームシステム)×1門
    54口径6インチ速射衝撃砲単装砲塔×1基
    Mk-77VLS×68セル
    艦側部11式対艦ミサイル発射機×16基
    艦首魚雷発射管×6基
    4連装40mmパルスレーザーCIWS×6基

 艦載機:トランザール救難輸送機またはコスモハウンド多用途哨戒機×1機

 電装系:防衛機密に付き不明。

 乗員:約120名

 コンヴァース型駆逐艦をベースに“BETA大戦”後想定される非正規戦(非対称戦)を念頭に置いて開発された最新型汎用駆逐艦。
 船体各所に“タイコンデロガ型電子攻撃巡洋艦”からの技術的影響が色濃く反映されている。
 タイコンデロガ型電子攻撃巡洋艦以後の艦は“戦後第4世代艦”と呼称され、今後防衛軍宇宙艦隊のワークホースとしての役割を秋月とその姉妹達が担う事になるだろう。

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宇宙戦艦ヤマト 2001ALTERNATIVE ACT1‐3

12月24日10:15 CVS‐011EFS飛龍飛行甲板

 飛龍級戦略航空母艦一番艦である彼女の飛行甲板では旗艦である“ヤマトⅡ”からの司令を受け攻撃隊の発艦準備が整っていた。

 最初に発艦したのは4機の“SE‐12C イーグルアイ早期警戒管制機”である。

 それに続くのは巨大なデルタ翼が特徴的な重攻撃機だった。

 その名は“SHA‐17D サラマンダー”。

 2220年から配備が始まった最新鋭の全領域重攻撃機であるこの機体は今回の遠征に際し2個中隊分32機+α(損耗予備機含む)が飛龍と姉妹艦“雲龍(CVS‐013)”にそれぞれ一個中隊づつ配備された。

 この機体の役割は正しく“破城槌”である。

 “F2000‐WE‐400”波動エンジンを4基(胴体部2基、翼部左右1基づつ)を装備し凄まじいまでの加速性と高速性能を実現した。

 無論装甲及び火力も60mm速射衝撃砲4門、40mmガトリングパルスレーザー1門を筆頭に恐るべき物であるのは言うまでも無い。

 それを生かして敵艦隊や要塞、そして軍事施設の防空能力を根こそぎ奪い去る事がサラマンダーに与えられた役割なのだ。

 今回の作戦に於いても重要な役割を与えられている。

 即ち“光線級”や“重光線級”そして先程発見された新種BETAを完全に無力化する事だ。

 やがて主飛行甲板中央部にある巨大なリニアカタパルトに接続され発艦準備が整う。

 シグナルが緑に変わると同時に凄まじい勢いでサラマンダーが打ち出されていく。

 この調子で次々と射出されて行く鋼鉄の破城槌。

 そして合計32機のサラマンダーが怒涛の如く佐渡島に向かい突撃する。

 それは程なくヤマトⅡ上空をフライパスして行った。

 それを合図にVFS‐161を筆頭としてヤマトⅡの艦載機も次々と発艦していく。

 「ROCKS01からROCKRIVERS、高度12,000mで編隊を組む。遅れるな!」

 「「「「「「「「「「「了解!!」」」」」」」」」」」

 幾多の実戦を潜り抜けてきた彼等は鮮やかに一糸乱れぬ編隊を組み、再び地獄の坩堝と化した佐渡島へ突入していくのだった。

 VFS‐154“Black Knights”、VFS‐102“Diamondbacks”所属の烈風24機が続く。

 「Knight01よりBlack Knightsへ、ROCKSばかりにいい格好をさせるな」

 “Knight01”、154戦闘飛行隊隊長である“ヴィルフリート=アイヒベルガー”中佐が部下に発破をかける。

 「Viper01よりVipers、ちんたらやってる奴は飯抜きだ!!」

 “Viper01”、102戦闘飛行隊隊長“イヴァン=ルッキネリ”中佐も負けじと続く。

 CVW‐5所属3個戦闘飛行隊の烈風が全機無事発艦を終える。

 それらに続いてヤマトⅡの飛行甲板に現れたのは歴戦の古強者、“コスモタイガー六四型”だ。

 “第115攻撃飛行隊(VAS‐115)Eagles”所属機である老兵は聊かの衰えを感じさせる事も無く次々と発艦していった。

 「Eagle01からEaglesへ、“真打”の意地見せてやろうではないか!」

 Eagle01、第115攻撃飛行隊隊長“北村 開”中佐が部下を激励する。

 やがて12機の古兵は蒼空へと駆け上がって行く。


 【同時刻、ヤマトⅡブリッジ


 「艦長、全艦載機発艦完了致しました!」

 土門艦長がオペレーターからの報告を受けていた。

 と、そこへ。

 「艦長、司令。日本帝国海軍の小沢提督から通信が入って来ましたが」

 通信士が古代と土門に伺いを立てる。

 「解った、メインパネルに映してくれ」

 古代が通信士に指示を与えた。

 「私は聯合艦隊司令、日本帝国海軍中将小沢です」

 「地球防衛軍第7機動艦隊司令、防衛軍中将古代 進であります」

 メインパネルに投影された小沢と名乗る提督の表情には無念の色が見て取れた。

 「最早敗残の将たる私が言える義理ではないが、日本を・・・・・いえ、人類をよろしくお願い致します」

 「仔細は承知しております、後事はお任せください」

 古代と土門は老提督に対し最大限の敬意を持って返礼するのだった。

 それに続くようにヤマトⅡのブリッジクルー全員が直立不動の防衛軍式敬礼で老提督を労う。

 小沢もまた敬礼で謝意を示した。

 「有難う、諸君等の武運を祈る」

 「感謝致します、無事の帰還を祈念致します」

 その言葉を最後に通信は終了した。

 そして古代は意を決し次なる命令を下す。

 「これより本艦隊は佐渡島への突入を開始する!!」

 それを受けて土門は操艦担当士官に指示を与えた。

 「波動エンジン最大戦速、目標佐渡島“甲21号ハイヴ”。ヤマトⅡ、発進!!」

 「ヤマトⅡ発進します!」

 操艦担当士官が復唱する。

 ヤマトⅡは愈々最大戦速で佐渡島への進撃を開始した。

 クラスター配置された計4基の統制型波動エンジンが咆哮を上げ基準質量12万5,000tもの巨躯を一気に最大戦闘速度へと押し込んでいく。

 それに続くのは俊足を持つ駆逐艦や巡洋艦で編成される水雷戦隊だ。

 改ヴァンガード級(紀伊級)戦艦“尾張”を中心にヴァンガード級戦艦で編成される戦艦部隊は光線級の射程ギリギリの地点まで進出、突入部隊への支援砲撃を実地すべく移動を開始する。

 ヤマトⅡ級は本来戦略指揮戦艦として後方で全艦隊を指揮統括する役割を持つのだが機動艦隊その物の戦術的変換によって航空突撃戦艦の顔をも持つ事となった。

 要するに古代が意図したのは文字通りの“攻城戦”なのだ、ヤマトⅡその物が巨大な“破城槌”となり敵の“城砦”であるハイヴを護る防壁たるBETAの群を粉砕。

 その上で後続の上陸部隊が通る道を開通させるのが目的である。

 先程の第一撃目は島に取り残された国連軍、アメリカ軍、日本帝国軍を救出するために実施された“SAR(探索と救出)任務”の一環としての物であった。

 即ち心置きなく全力で戦う為の下地作りと言えるのだ。

 アメリカ、日本帝国及び国連軍は先刻退避、失意の内に戦場を後にした。

 それと入れ替わるように艦隊のほぼ半数を引きつれたヤマトⅡは一路佐渡島へと向かう。

 そう、理不尽なる侵略者共に引導を渡すために!





 宇宙戦艦ヤマト 2001ALTERNATIVE
 
 ACT1‐3佐渡島攻防戦3





 
 
 【12月24日 10:30 日本海上空

 飛龍所属“第27攻撃飛行隊(VAS‐27)Royal Maces”と雲龍所属“第195攻撃飛行隊(VAS‐195)Dambusters”のSHA‐17サラマンダー重攻撃機、計32機が佐渡島に向かい飛行している。

 彼等は“沢崎鼻”方面から突入、真野湾を掠め“弾崎”へ突っ切るルートと“姫崎”方面から両津湾を横切り尖閣湾に抜けるルートに別れ突入を開始した。

 一方迎えるBETA側もいち早く戦力の建て直しを済ませていたらしく再び一面地が見えない程の数で埋め尽くされていた。

 「“Chippy01”よりChippysへ、一気に突入する。びびんじゃねぇぞ!」

 「「「「「「「「「「「了解!」」」」」」」」」」」

 「“Meteor01”よりMeteorsへ、我々で総て喰らい尽くせ!!」

 「「「「「「「「「「「了解!!」」」」」」」」」」」

 両隊は先陣を争うように切り込んで行った。

 光線級、重光線級や新種がいち早く迎撃に当たるものの32機のサラマンダーはそれすら意に介さず攻撃を開始。

 次々と“AGM‐999”空対地多弾頭ミサイルが発射されていく。

 再びBETAにとっての地獄絵図が始まった。

 またもや波動エネルギーが猛威を振るう。

 光線級のレーザーが運良く当たってもサラマンダーに施された重装甲と重力偏向磁場によって阻まれ完全に無力化されてしまうのだ。

 新種が放つEMPも全くの無力である。

 防衛軍側にしてみれば今まで常軌を逸した侵略者達と鎬を削ってきたのだ。

 当然想定しうるあらゆる脅威から機体やパイロットを保護し無事帰還させる為に長年の間腐心して来た。

 EMPや電子ウイルスによる攻撃そしてシステムへのハッキングは最も想定しやすい物の一つと言える。

 防衛軍の装備には漏れなく幾重もの対電磁波シールドや厳重なセキュリティ、そして強力なファイヤーウォールが施されているのだ。

 現在の所BETA側に対抗手段はない。

 ただ一方的な蹂躙を甘受する他は無いのだ。

 最早言うまでも無い事だが奴等に対する憐憫の感情を持つ者はただの一人も存在しない。

 奴等が人類に対して行ってきた事をそっくりそのまま返しているに過ぎないのだ。

 やがてサラマンダーはミサイルや爆弾を使い果たすと次は固定兵装による攻撃に切り替える。

 左右主翼に2門計4門の60mm速射衝撃砲と機首40mmガトリングトパルスレーザー砲が一斉に火を噴く。

 その様は正に空飛ぶ“火蜥蜴(サラマンダー)”その物と言えた。

 毎分120発と言う圧倒的火力を持って恰も業務用掃除機の様に佐渡の大地を掃き清める。

 BETAと言う名の汚物を文字通り駆滅していくのだ。

 対するBETA側も光線級、重光線級そして新種が抵抗を試みるが自らの数百倍に相当する火力の前では所詮焼け石に水でしかない。

 やがて第27、195攻撃飛行隊が一通り攻撃を終え母艦へと帰投していくがそれと入れ替わるように今度はヤマトⅡ所属の161、154、102戦闘飛行隊の烈風36機に115攻撃飛行隊のコスモタイガー六四型12機が殺到した。

 「ROCKS01からROCKRIVERSへ、奴等を一匹たりとも生かして島から出すな!!」

 「「「「「「「「「「「了解!!」」」」」」」」」」」

 武の命令を受けるや真紅の雷光を垂直尾翼に纏った12機の猛禽が眼下の肉絨毯に猛然と襲い掛かった。

 他の飛行隊もそれに続く。

 更に飛龍所属第41、84、143戦闘飛行隊と雲龍所属第1、2、11戦闘飛行隊の烈風72機が更に追い討ちかけるべく突撃してくる。

 それから少し遅れて飛龍所属第34、185、93攻撃飛行隊と雲龍所属第35、52、64攻撃飛行隊のコスモタイガー六四型72機が鉄槌を打ち下ろさんと降下していく。

 やがて戦艦部隊からの支援砲撃が始まり20インチ衝撃砲から放たれるエネルギー弾がBETAの群を地獄の坩堝に叩きこむ。

 そこへ勇躍突入して来たのはヤマトⅡ率いる突入部隊であった。

 
真野湾上空11:05ヤマトⅡブリッジ

 
 「艦長、全艦近接砲撃準備よし!」

 オペレーターが土門へ総ての準備が整った事を告げる。

 「解った。司令、全艦近接砲撃準備完了しました」

 それを受け、土門は古代に指示を仰ぐ。

 「うむ、全艦砲撃開始! 下等生物共に分を弁えさせよ!!」

 古代は間髪入れず攻撃命令を下した。

 「全艦砲撃開始!!」

 土門は砲術士官に指示を出す。

 「了解、撃(て)ーーーーーッ!」

 ついにヤマトⅡが装備する20インチ4連装衝撃砲計20門が一斉に火を噴いた。

 それに続くようにダンケルク級巡洋艦の15インチ衝撃砲やC型駆逐艦(バッヂB)の8インチ衝撃砲が恰も暴風雨の如く海岸線に殺到していた醜悪な肉塊を無慈悲に薙ぎ倒して行く。

 光線級や重光線級が放つレーザーも堅牢な神盾イージスの如く彼女達を守護する重力偏向磁場フィールドの前にその力を失う。

 それに対する返礼と言わんばかりにエネルギー弾の集中豪雨が再びBETAの群を完膚なきまでに粉砕していくのだった。


 【佐渡島旧市街上空 同時刻


 上空では鋼鉄の猛禽達による宴が佳境を迎えていた。

 光線級や重光線級、そして新種の殆どを無力化されすでに哀れな獲物と成り果てたBETAの群は抗う術も無く只為すがままの蹂躙を享受する以外にない。

 さながらその光景は“鳥葬”の様にも見える。

 30mmパルスレーザーバルカンや波動弾頭装備型ミサイルが肉絨毯を切り裂き焼き尽くす。

 そんな中、武は冷徹なまでに状況を考察していた。

 今までの“シロガネ タケル”達が持つ情報を基にした場合、自分達の世界の技術レベルならばBETAを充分に殲滅可能だ。

 しかし、問題が一つ。

 即ち、BETAを創造した造物主たる“珪素生命体”の存在である。

 容易ならざる相手である事は充分に想像が付いた。

 あの銀河交錯すら引き起こすほどのテクノロジーを持つのだ。

 しかも彼等が何処の次元宇宙に存在しているのかさえ未だに解っていない。

 『見つからないのならば“引きずり出す”までだ』

 武は一人ごちた。

 その為には“この次元世界”の太陽系からBETAを一匹残らず駆逐する以外に無いのが現実と言える。

 自分達で無ければ対処不能な相手だと思わせる必要が有るのだ。

 『なら精々派手にやるさ!』
 
 声なき宣言の後トリガーを引き絞り眼前に蠢く汚物の集団をパルスレーザーで八つ裂きにしていった。

 
 【ヤマトⅡブリッジ 11:15


 「艦長、ハイヴ上部モニュメントを破壊する。波動カートリッジ弾を使用せよ」

 「はっ、波動カートリッジ弾による砲撃を実施します!  砲術班、前部20インチ砲塔総てに波動カートリッジ弾装填砲撃準備に入れ!!」

 古代の指示を受け土門が砲術士官に命令を与える。

 「了解、砲撃準備にかかります!」

 砲術班長“上条 了”大尉が命令を復唱し実行に移した。

 ヤマトⅡ前部に集中装備されている20インチ衝撃砲砲身に“Mk777 波動カートリッジ弾”が自動装填されて行く。

 このMk777は特殊な弾頭となっており着弾後まずは“第一弾頭”が炸裂し敵の装甲や外壁、そして間接防御区画を無力化させる。

 そして本命である“第二弾頭”が時間差で起爆、敵艦や要塞の内部を蹂躙するのだ。

 いわば嘗てディンギル帝国軍が使用していた“ハイパー放射ミサイル”の技術を応用した物であり現在防衛軍の使用する対艦、対要塞兵器への弾頭搭載が進んでいる。

 「前部一番二番、三番四番五番砲塔装填完了、砲撃準備ヨシ!」

 「誤差修正プラス0.3、目標ハイヴ上部モニュメント。艦長、砲撃準備完了致しました!」

 報告を受けるや土門は上条に命令を下した。

 「よし! 一番、五番、三番、四番、二番の順で砲撃開始、全弾必中を期せ!!」

 「了解、各砲塔一番、五番、三番、四番、二番の順で砲撃を開始せよ!!」

 「各砲塔了解、砲撃を開始致します!」

 「一番砲、撃てッ!!!」

 その瞬間、ヤマトⅡ上部甲板にある“第一砲塔”の20インチ砲4門からエネルギー弾とは違う光が奔り空気を切り裂く轟音が鳴り響いた。

 続いて下部甲板の第五砲塔、右側面の第三砲塔、左側面の第四砲塔、そして上部甲板第二砲塔が立て続けに発砲、周囲に砲声が轟く。

 計20発のMk777波動カートリッジ弾は音速をも遙に超えるスピードでハイヴ外壁に叩きこまれる。

 その瞬間第一弾頭が炸裂、ハイヴの外壁を無力化させながら内部に捻じ込まれて行く。

 そしてモニュメント内部で第二弾頭が爆発、波動エネルギーの奔流が周囲を押し流し破砕する。

 かくして長きに亘って人類に絶望を突きつけてきたBETAの象徴とも言えるハイヴのモニュメントは恰も内部を爆破された高層ビルの如く音を立てて崩れ去った。

 この世界に生きる人々が絶望の中で待ち望んだ瞬間でもある。

 しかし、戦いはまだ終わったわけではない。

 「フェイズ2完了、これより作戦はフェイズ3に移行。揚陸部隊に発令“ビッグ・レッド・ワン”を上陸させよ!」

 古代は通信士官に命じ空間騎兵隊の投入を指示した。

 やがてメインパネルに歴戦の兵だけが纏えるオーラを発する一人の漢(おとこ)が映し出される。

 “第一空間騎兵師団”、通称“ビッグ・レッド・ワン”を率いる“古野間 卓”少将であった。

 その表情にも幾多の修羅場を潜り抜けてきた古強者だけが持つ威厳がある。

 現在強襲揚陸艦“桶狭間”に指揮所を設け上陸作戦開始を今や遅しと待ちわびていたのである。

 「待ち草臥れましたぜ司令、愈々上陸ですかい」

 不敵な笑みを浮かべ古野間は師団の上陸準備が完了している事を伝えた。

 「それはすまなかった、早速だが第一師団を佐渡へ上陸させて欲しい。詳細はデータを送るが大雑把に言うと主にハイヴの制圧をやってもらう」

 古代も悪びれる事無く手短に用件を伝える。

 「了解、お安い御用です」

 「師団長、“反応炉”は必ず破壊してくれ。まだ奴等に我々の手の内を見せる訳にはいかないからな」

 「解りました、今夜のパーティまでには制圧して見せますよ」

 「ああ、それだがうちの給養長からの伝言で“七面鳥を無駄にするな”だそうだ。頼む」

 かくして通信終了と同時に作戦も“フェイズ3”に突入したのである。


 
 【LPCS‐101“EFS桶狭間”内、第一空間騎兵師団指揮所 11:25


 「やっと出番か、剛田を呼び出せ」

 「了解」

 そして通信用スクリーンにはふてぶてしいまでの表情で仁王立ちしている男の姿があった。

 “剛田 城二”中佐“第一空間騎兵師団 第7装甲歩兵大隊”を率いる猛者である。

 嘗て“ガトランティス戦役”時勇名を馳せた故“斉藤 始”中佐(戦死による二階級特進)以来の傑物として空間騎兵隊内に於いて一目置かれる人物だ。

 彼の表情は如何にもアドレナリンが無駄に漲っているのがスクリーン越しからでも良くわかる。

 「おう、元気そうじゃねぇか中佐」

 古野間も良く解っているらしく何時もの調子で指示を与える。

 「師団長、皆痺れ切らしてますぜ」

 剛田は目を血走らせながらも冷静(?)に出撃許可を求めた。

 「わかった、仔細はヤマトⅡからのデータを確認しろ。存分に暴れて来い」

 「了解であります!」

 手短に用件のみを伝え通信を終わらせる。

 そう、これからは時間との勝負になるからだ。

 「さあて、こちらも行くか。指揮車に俺の“10式”を積み込め」

 「はっ!」

 古野間は近くにいる副官に声をかけ指揮所を後にした。


 
 【LPCS‐102 “EFSテルモピュライ”格納庫 11:30

 
 「傾注!!」

 そこには2m以上にも及ぶ巨大な甲冑が居並ぶ。

 “10式重装甲服”、所謂パワード・スーツである。

 それを纏う選りすぐりの狂戦士達、“第7装甲歩兵大隊”の精鋭が今や遅しと命令を待っていた。

 その場に現れた大隊長である剛田もまた10式に身を包んでいる。

 そして良く通る声で怒号のような訓示を始めた。

 「我々はこれより敵陣の本丸に攻め入る、立ちはだかる汚物共は総て排除しろ! 銃剣で切り裂きレールガンで蜂の巣にしてしまえ! ソル・ガンで消し炭に変え重力子砲で塵芥に帰せ!!」

 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「応ッ!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

 「いいか、奴等には何一つ与えるな! 奴等から総てを奪い去れ! 支配者面の汚物共に犠牲を、出血を強要してやれ!! 雌豚共貴様等は防衛軍を愛しているか!?」

 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「生涯忠誠! 命懸けて!! 闘魂! 闘魂!! 闘魂!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

 「さあ答えろ雌豚共、貴様等は何者だ!!?」

 「「「「「「「「「「「我等第7装甲歩兵大隊、“ビッグ・レッド・ワン”の尖兵、剣の切先なり!!」」」」」」」」」」」

 「上等だ、雌豚共! さあ、戦争の時間ださっさと乗り込め!!」

 出陣前の儀式を終えた第7装甲歩兵大隊の兵士達が続々と“09式SLC グリフォンMk‐Ⅲ”強襲降下艇に乗り込んでいく。

 全員の搭乗を確認するやグリフォンMk‐Ⅲのハッチが閉じ同時に格納庫のゲートが開いた。

 そこには地獄が待ち受けているのだった。






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宇宙戦艦ヤマト 2001ALTERNATIVE ACT1‐2 佐渡島攻防戦2

序章

 事の発端は2210年、“シャルバート星”の女王である“ルダ=シャルバート”陛下がある者の声を聞いた事に始まる。

 だがその声を聞いたのは彼女一人ではなかった。

 “イスカンダル星”に於いても二人の女性、“スターシア”とその娘“サーシャ”が同じ声を聞いたのだ。

 事態を重く見た彼女達は“ガルマン・ガミラス帝国”の“デスラー総統”と“地球連邦”の“ブライアン=ミッドグリド大統領(当時上院議員)”、そしてスターシアの夫であり地球防衛軍長官職にある“古代 守大将(当時少将、防衛艦隊参謀長)”に仔細を伝えるのだった。

 その発信源へ向かうにはシャルバート文明の遺産の一つである“ディメンション・ゲート”を使用する以外にない。

 地球、ガミラス双方に一基づつゲートを設置した上で発信源への調査の為地球防衛軍は“ダガー級自動駆逐艦”4隻とダンケルク級巡洋艦“高雄”を派遣した。

 そして彼等から齎されたのは俄かに信じ難い情報であった。

 発信源は“異世界の地球”。

 そこは“BETA(Beings of theExtraTerrestrial origin which isAdversary of human race:人類に敵対的な地球外起源種)”によって滅亡の危機に瀕する世界だった。

 派遣艦隊が持ち帰った情報は多岐に渡りそのどれもがその世界の人類に最早未来は残されていない事を示している。

 それ故に事は慎重に運ばなければならない。

 当時地球連邦はディンギル戦役による経済的ダメージから完全には回復しておらず防衛軍機動艦隊を派遣できる余裕など無かった。

 ガルマン・ガミラスにせよ“銀河交錯”によって齎された甚大な被害をどう克服するかに腐心しており軍にしても国境線の防衛で手一杯の状況である。

 おまけにここ数年勢力を拡大させてきた“ゼニー合衆国”の脅威が日増しに強くなって行く中で軍の遠征は文字通り自殺行為と言えた。

 そこで両政府及び軍は秘密裏に準備を進める事とし頃合を見計らって情報を国民に公開、その上でコンセンサスを得る事を秘密閣議で決定。

 水面下で対BETA軍事ドクトリンの構築、そして次世代兵器開発が始まった。

 幸い出口側の時代は西暦2001年で固定されておりこちら側は準備に時間をかける事が出来る。

 それが大きなアドバンテージを持つ事になるのは言うまでも無い。

 その後も自動駆逐艦による“向こう側”の情報収集は続けられBETAに関するあらゆる面での生態が解明されていった。

 そんな中、2219年一人の青年が齎した情報が重大な転機となるのだった。

 地球防衛軍航空隊少佐である“白銀 武”、彼が“異世界”の自分自身によって与えられた情報を仔細漏らさず報告。
 
 その内容は正に衝撃的な物であった。

 多次元世界の何処かにBETAを創造した“珪素生命体”が存在しており、またBETA自体も10^37【10澗=1000000000000000000000000兆】もの“上位存在(反応炉)”が存在する。

 同時に彼等の目的も明らかになった。

 “炭素生命体(言わば我々人類等)”の完全なる駆滅にある。

 即ち“こちら側”にも矛先が向けられる可能性があるのだ。

 その上2209年に起きた“銀河交錯事件”の背後にも彼等の存在があったと言う。

 これで地球防衛軍及びガルマン・ガミラス帝国軍の方針が決定された。

 言うまでも無く徹底抗戦あるのみ。

 最早奴等との交渉の余地もない、元来奴等は我々を生物として認識していないのだから。

 無論国民側にもある程度の情報が公開され、それを見た国民の世論は「防衛軍を派遣せよ、異世界の同胞を救うのだ!」が大勢を占める。

 国民の中では未だに“ガミラス大戦”のトラウマが癒えては居なかったのだ。

 連邦議会においても粗全会一致で防衛軍の派遣が承認、それに伴う補正予算案も成立した。
 
 かくして2220年、地球防衛軍“第7機動艦隊”を中核とした大規模な遠征軍が組織され異世界の地球に派遣された。

 先ずは“日本帝国”との間に“互恵条約”を締結、防衛軍及びガルマンガミラス軍の駐留を容認させた。

 そして異世界側の“国連(と言うよりもアメリカ、ソ連、統一中華戦線、イギリス、フランス等常任理事国)”との交渉を半ば強引に(時には武力による恫喝も行い)推し進め12月24日発動される“甲21号作戦”への参加、及びそれ以降の軍事的フリーハンドを取り付ける。

  凡その内容は以下の通りである。



 ・以降の対BETA戦は地球防衛軍及びガルマン・ガミラス帝国軍の主導で行う。

 ・各国政府による干渉は一切認めない。

 ・国連軍は一時的に地球防衛軍の指揮下に編入する。

 ・それに伴い国連軍基地を接収若しくは借用する事を認める。

 ・“第五計画”は恒久的に破棄、“第四計画”に一本化する。

 ・“G弾(FDEB:五次元効果爆弾)”を速やかに廃棄しデータ等抹消する。

 ・“光州事件”の真相を公表し“彩峰 萩閣 元陸軍中将”の名誉を回復させる。

 ・以上の条項の内一つでも履行されない場合地球連邦及びガルマン・ガミラス帝国は国連及び常任理事五カ国に対し統治能力無しと認め直ちに然るべき手段を講じる物である。

 ・場合によっては実力を持って国家主権を永久に剥奪、地球連邦、ガルマン・ガミラス両政府による統治体制に移行する。



 余りにも強硬的な内容にアメリカ側代表団は言葉も無かったと言う。

 だが、地球連邦&ガルマン・ガミラス帝国側の周到な根回しで孤立化させられたアメリカ政府にこの案を蹴る度胸などありはしなかった。

 詳細は他の機会に譲るがこの条約締結により地球防衛軍とガルマン・ガミラス帝国軍の参戦が正式に決定された。



 宇宙戦艦ヤマト 2001ALTERNATIVE

 ACT1‐2 佐渡島攻防戦2




 【2001年12月24日、佐渡島大地山付近、09:15

 「さあ、受け取れェェェッ!!!!」

 武は爆弾投下スイッチを押し込んだ。

 そして間髪入れず機体を上昇、離脱し体制を整えなおす。

 彼の部下も続けざまに爆弾を投下し上空へ退避する。

 烈風から投下された“GBU‐98クラスター爆弾”は存分に猛威を振るいBETAの群を容赦なく蹂躙する。

 戦場に波動エネルギーの閃光が奔る。

 これこそが“この世界”の人類にとって希望であり黎明の暁光であった。

 そしてこの世界にやって来た男達の狼煙でもあるのだ。

 言わばBETA、そして造物主たる“珪素生命体”への宣戦布告でもある。

 「ROCKS01よりROCK RIVERSへ、もう一丁行くぞ!!」

 「「「「「「「「「「「了解!!!」」」」」」」」」」」

 武は再び戦闘空域への突入を指示した。

 12機の烈風が最大戦速まで加速、再び地獄の坩堝へと突入して行く。

 今度は“AGM‐680空対地ミサイル(波動弾頭)”による攻撃である。

 「全機ぶちかませェェェェェッ!!!!!!!!!!」

 「「「「「「「「「「「応!!!!!!!!」」」」」」」」」」」

 武の咆哮と共に烈風の兵装モジュールから次々と災厄が放たれた。

 その数72発。

 それは一片の慈悲も与えず略奪者共を薙ぎ払い地獄へ送る。

 再び波動エネルギーの閃光が荒れ狂う。

 「さあ、お次は“ガンファイト”だ。目の前の汚物を残らずミンチにしてしまえッ! ROCKS07援護を頼む!!」

 そう言うや武は烈風を更に加速させ眼前の肉絨毯めがけ吶喊する。

 「ROCKS01 FOX3!」

 武は兵装を“GUN(M311 30mmパルスレーザーバルカン)”に切り替え新種の群を悉く八つ裂きにして行く。

 「了解です、ROCKS07 FOX3」

 “ROCKS07”“杉田 庄一”中尉が的確に武をフォローする。

 「ROCKS11、編隊を乱すな。ROCKS02 FOX3!」

 ROCKS02 “イブラヒム=ドーゥル”少佐は的確にBETAを屠りながら“ウイングマン(僚機)”に指示を飛ばす。

 「りょ、了解。ROCKS11FOX3!」

 ROCKS11“ユウヤ=ブリッジス”少尉がパルスレーザーバルカンを眼前に群がる重光線級の群に叩きこむ。

 肉塊共は為す術も無く、悉くパルスレーザーで切り刻まれていく。

 無論原型を留める権利すら与えられる事は無い。

 「ROCKS12 援護頼むぜ! ROCKS03 FOX3!!」

 ROCKS03“ヴァレリオ=ジアコーザ”少佐が理不尽共の命を刈り取る。

 「了解、ROCKS12 FOX3!」

 ROCKS12 “レオン=クゼ”少尉がそれに続く。

 「Hasta la vista, Baby!  ROCKS04 FOX3!!」

 ROCKS04“ジョニー=ジョンソン”大尉は何時もの調子で肉塊を駆逐する。

 「ROCKS04援護します、ROCKS08 FOX3!」

 ROCKS08“スタニスワフ=スカルスキ”中尉がすかさずフォローに入った。

 状況は更に激しさを増して行く。

 戦闘空域上空を我が物顔で飛び交う12機の烈風。

 地上に残されるのは所々炭化した屍骸のみ。

 「ROCKS05 FOX3」

 ROCKS05“リチャード=ボング”大尉は普段の彼から想像もつかない程冷徹にBETAを血祭に上げていく。

 「くたばりやがれ! ROCKS10 FOX3!!」

 ROCKS10“羽藤一志”中尉が闘志剥き出しで屍の山を量産する。

 「Fuck! 何時見ても胸糞悪くなる面だぜ、ROCKS06 FOX3!!」

 ROCKS06“アレクセイ=ヴァターチン”大尉がまるで精肉機の如く次々とBETAをミンチにしていった。

 「貴様等が逝くヴァルハラは無いぞ、ROCKS09 FOX3!」

 ROCKS09“アントーン=ハフナー”中尉は容赦なく汚物を消し炭に変えていく。

 戦鬼達の宴は未だ終わる気配を見せない。

 そんな中、未だに身動きの取れない12機の不知火。

 そのコクピットで12人の戦乙女達は信じられない光景を呆然と見ていた。

 光線級や重光線級すらも物ともせず空から醜悪なる肉塊の群を縦横無尽に蹂躙していく12機の鋼鉄の猛禽達。

 あの新種さえ歯牙にもかけず無慈悲な殺戮を繰り広げている。

 これは最早戦闘などと呼べる代物ではなかった。

 言うなればただ、只一方的な“虐殺”以外の何者でもない。

 彼女達に近付いていた戦車級や兵士級そして闘士級は最初の一撃で完膚なきまでに葬り去られた。

 そこへ飛来する一機の航空機が冥夜の視界に入ってくる。

 巨大なデルタ翼が特徴的で今戦場で暴れている機体とは明らかに違う姿である。

 無論機体サイズも遙に大きい。

 あろう事かその機体が強行着陸して来たのだ。

 「あれは!」

 冥夜は見覚えのあるその機体を畏敬の念を持って見つめた。

 その機体こそが“SS‐33D コスモハウンド”多用途哨戒機である。

 やがて機体のハッチが開き中から数十人の兵士が飛び出し、動けない不知火に向かって走り寄ってきた。

 「こちら地球防衛軍第21哨戒飛行隊(VSS‐21 FightingRedtails)所属機これより救助作業を開始します、帰れますよ皆さん!」

 「こちらヴァルキリー01、皆に代わって感謝します」

 着陸と同時に入って来た通信にみちるは感謝の意をつたえる。

 そして兵士達は手際よく外部コンソールパネルを操作し彼女達を拘束から開放して行く。

 所要時間僅かに5分。

 彼女達を乗せたコスモハウンドは垂直上昇、一定の高度に達した後通常飛行に移り加速、戦域を離脱し母艦に向かう。

 そこへ一通り兵装を使い尽くしたVFS‐161の烈風がエスコートすべく接近してきた。

「ROCKS01から“マイティモンスター”、第一段階は成功した。繰り返す、第一段階は成功した」

 「マイティモンスター了解。無事帰艦されたし、以上」

 「ROCKS01了解」

 一通り交信を終えた武は彼女達が乗るコスモハウンドを見やるのだった。

 『間に合って本当に良かった』

 武は一人静かに胸を撫で下ろす。

 そう、もう二度とあんな思いだけはしたくなかった。

 “前回”はこの佐渡で“伊隅 みちる”と“柏木 晴子”の二人が死んでいる。

 今は違う、今度は自分が彼女達を護るのだ。

 『そうだ、誰一人死なせるものか』

 一人決意を新たにする武であった。

 やがて彼等の母艦である“ヤマトⅡ”がその勇姿を見せる。

 最初にコスモハウンドが着艦体制に入った。

 そして無事着艦、次は彼等VFS‐161所属機が着艦していく。

 着艦した烈風に整備兵が駆け寄り機体の点検を始めた。

 最後に武の機体が着艦し飛行甲板の隅に駐機される。

 そして武は機を一旦降り先に着艦したコスモハウンドに向かう。

 途中ふと周辺を見るととてつもなく場違いな機体、“国連軍のCH‐47J”が一機駐機されている。

 武は一瞬疑問を覚えたが先を急ぐことにした、30分後再出撃するからである。

 そこでは先程無事救出された国連軍特務中隊A‐01の戦乙女達が待っていた。

 「皆、よくご無事で」

 武は彼女達の前で直立不動の姿勢で敬礼した。

 冥夜を除いて他のA‐01メンバーは武の事を知らない。

 当然と言えば当然ではあるがそれでも武にとっては感無量であった。

 みちるや冥夜達A‐01のメンバーも敬礼で答える。

 そんな中“彩峰 慧”はただ一人浮かない表情であった。

 先程の事を気にかけている様子なのは表情からも明らかである。

 「彩峰少尉だったね、君のお父さんの事は香月博士から聞いている」

 「!!」

 慧は驚きの表情で武を見つめる。

 「君がお父さんの事をどう思っているのかは知らない。でもお父さんの事少し位信じてもいいんじゃないかな、きっと考えがあったんだと思う」

 「・・・・・・・・・・・」

 「そんなに焦る事はないさ。ゆっくり少しづつでいいから、なっ?」

 「そうだぞ。それに先程も言った筈だ、誰も貴様を責めはしないと」

 武の後を受け、みちるが慧を諭すように優しく呼びかける。

 「彩峰、あんたは相変わらず一人で全部抱えようとするんだから・・・・・・・」

 慧に話しかける千鶴、しかし何時ものキツイ口調ではなく幼い我が子に優しく言い聞かせる母親の様な響きがあった。

 千鶴は微笑みながら泣いていた。

 「榊・・・・・・・・・・・・・」

 そんな千鶴の姿を慧は愛しく思えた。

 それはようやく彼女達が“本当に”和解できた瞬間である。

 『後は二人の問題だ、頼むよ委員長』

 心中でそう告げると武は一人踵を返し自機に戻る。

 所詮自分は余所者に過ぎない、この世界の“シロガネ タケル”ではない。

 だがせめて彼女達が心安らかに生きていける未来を切り拓く為に戦うのだ。

 例えその結末が自らの死であったとしても恐れはしない。

 一人無言で武を見送る冥夜。

 彼女が見つめるその背中には一人の漢(おとこ)の覚悟があった。


 【EFSヤマトⅡCIC 同日10:15


 ここは戦略指揮戦艦ヤマトⅡの頭脳とも言うべき場所である。

 そこではオペレーター達が黙々と職務を遂行している。

 作戦は“フェイズ2”へと移行し愈々佐渡のBETAに対する総攻撃が行われようとしていたのだ。

 その場で陣頭指揮を執るのは歴戦の勇士。

 彼の名は“古代 進”、嘗て“宇宙戦艦ヤマト”で幾多の奇跡的勝利を勝ち取ってきた人物だ。

 現在不惑を迎えた彼は防衛宇宙軍中将、第7機動艦隊司令の職掌にある。

 部下達からは“愛すべき頑固親父”として信頼と敬愛を集めている。

 その傍らでオペレータ達から情報を聞き出しているのは現在のヤマトⅡ艦長である“土門 竜介”宇宙軍大佐だ。

 彼も“ボラー戦役”時ヤマトに乗り組んでいた、当時少年宇宙戦士訓練学校を卒業し最初に配属されたヤマトで宇宙戦士としてのイロハを叩き込まれたのである。

 当初は“生活班”への配属に不満を持っていたが当時ヤマト艦長である古代との殴り合いを経て和解、あらゆる経験を積み一人前に成長した。

 その後駆逐艦副長、巡洋艦艦長、艦隊幕僚等の職を歴任し愈々持って戦略指揮戦艦艦長と言う要職に就いたのだった。

 当然古代との付き合いも20年以上になる。

 今では気心知れた仲であり階級立場を超えた信頼関係で結ばれている。

 「艦長、そろそろ“仕掛ける”。艦載機を発進させてくれ」

 古代が土門に指示を出した、その表情は不敵な笑みを湛え覇気に満ちていた。

 それを見やった土門は察した、司令は“あれ”を決行する心算である事を。

 「了解、直ちに発艦させます」

 そう言うや艦内放送のスイッチを入れる。

 「総員第一級戦闘配置、全砲門開け!161、154、102各戦闘飛行隊及び115攻撃飛行隊は直ちに発艦せよ!」

 ヤマトⅡ艦内に警報が鳴り響き乗組員や航空団関係者がそれぞれの持ち場に散っていく。

 愈々始まるのだ。

 ヤマトⅡがその“本性”を見せる時が来たのだ。

 土門の顔にも自然と笑みがこぼれる。

 これぞ戦人の醍醐味と言う物である。

 平和主義者や反戦主義者は忌み嫌うかもしれないが元来男と言う生き物の本能としてDNAに刻まれたそれをどうして否定する事が出来ようか。

 艦全体に覇気漲る。

 「司令、全艦配置に付きました」

 「うむ飛龍及び雲龍に発令、攻撃隊を発艦させよ! ヤマトⅡは艦載機発艦後最大戦速で佐渡島へ向かう!!」

 土門の呼びかけに対し古代は命令を下した。

 
 【同時刻ヤマトⅡ飛行甲板】


 「“親父殿”もやる気だな」

 烈風のコクピットで武はシステムチェックしながら兵装リストを思い返していた。

 機体付き整備長である“ヴィンセント=ローウェル”曹長から先程受け取ったリストに記載されていた内容は以下の通りである。

 ・AGM‐999 空対地多弾頭ミサイル(波動弾頭)×6

 ・GBU‐78滑空多弾頭誘導爆弾(波動弾頭)×8

 ・スタンドオフディスペンサー×1

 ・増加装甲モジュール


 やはり我等が頑固親父は徹底的にやる心算なのだ。

 BETAを一匹たりとも佐渡島から生かして帰す気は毛頭ないのだろう。

 無論武もその心算である。

 彼の表情にも笑みが自然と零れるのだった。

 そして再び発艦位置に向かう。

 「白銀中佐に敬礼!!」

 声がした方角を向くとA‐01の全員が横一列に並び武に向かい直立不動の姿勢で敬礼していたのである。

 「みんな・・・・・・・」

 武は感謝の意を込め敬礼を返した。

 『さあ、征くぞ!』

 決意新たにキャノピーを閉じ発艦位置に着く。

 そして再び死神が待つ戦場へと一気に駆け上がった。



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プロフィール

龍剣 朱羅(タツルギ シュラ)

Author:龍剣 朱羅(タツルギ シュラ)
 Webデザインファクトリー “龍剣屋(たつるぎや)”代表取締役、店主 “龍剣 朱羅(たつるぎ しゅら)”でもあります。
 愛国Webクリエイター
 J-NSC(自民党ネットサポーターズクラブ)会員(№1007778)であります。
 ハードロック&へヴィメタルと格闘技とサッカーとモータースポーツとスーパーロボット大戦をこよなく愛する熱血バカ一代。
 現実では国賊売国奴と二次元では外なる神々、そしてその眷族と日夜戦い続けている男。ネトウヨ上等!  国士上等!!
 浦和レッズの熱狂的サポーター。
 熱烈なバルサニスタ。
 狂信的(?)ロマニスタ。
 軍用航空機(現用機中心)マニア。
 銃火器マニア。
 ギャルゲーも嗜む。(無論エロも・・・・・orz。)
 本質は“漢(おとこ)気至上主義者”。
 でもって典型的“ドS”。

 自称“天然有害危険人物”。

 無論、反中、反朝、反米、反覇権主義であります!!(力説。)

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